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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
<< 時空を超えた前向きな意欲で!! | main | 魔法の世紀の適応力を鍛える!! >>
全体最適化を実現する社会へ!!

 

 4月となりました。

 

 例年にない速さで桜前線が北上しているようです。ついこの間までモノクロであった風景があっという間に彩輝く世界に切り替わる様は見事という意外にありません。正に自然のなせる業というところでしょうか。しかもその輝きが極わずかな束の間の出来事であるということで,余計に有難味も増してきます。近頃の温暖化の影響か,開花時期が年々早くなる傾向にもあるようですが,この風景は是非守っていきたいものです。勿論,この色付きを際立たせるための冬の寒さも欠かすことのできない大切な過程であることを忘れてはなりません。

 

 一年を通したこのような季節的な移り変わりがあることで,我々の日常生活もよりメリハリのきいたものになっているようです。特に,このような華やいだ雰囲気の中で新年度が始まり進学や就職など新たなスタートを切る形となる我が国においては,その記憶はより深く刻まれることになるのではないでしょうか。春夏秋冬というそれぞれの季節における絶妙なバランスの上で,長い時間をかけて適応してきた生活文化が形成されていることを改めて実感します。

 

 自然の季節は規則的に繰り返されることになりますが,実社会の変化はなかなかそのような単純なものではないようです。我々のような年代が感じる“魔法の世紀”という意味合いも,驚きの程度が日増しに更新されるほど変化は激しくなっています。動力が蒸気機関となり,それが電力・モーターに切り替わり,コンピューターによる管理・制御が行われるというこれまでの“産業革命”と呼ばれる変化に留まらず,あらゆるものが繋がることで,大量の情報を基に人工知能が自ら考えて,“自律的に最適化された社会”が形成されようとしています。最近ではこのような社会を称した“Society 5.0”という言葉をよく聞くようになりました。

 

 しかし,このような大きな社会的変革に当たっては,これまでの経験や知見だけで対応することは難しい状況となるため,新たな時代に適応できる人材の育成が強く求められるところとなります。このようなことから,既に昨年より「IoT新時代の未来づくり検討委員会」が総務省内において立ちあがり,具体的な検討を始めているとのことで,先月,その中間報告が取りまとめられ公表されています。

 

 ここでの検討においては,最近の人材に関する課題について取り上げられており,具体的には「高等教育を受けたはずの人が基本的なサバイバルスキルを身につけていない」との評価が紹介されているようです。そろそろ引退を考え出すような我々の年代が生きてきた時代に比べると,現代社会の環境変化は相当なものと思いますが,ここで言われている内容は当方にとっても耳の痛い話と言えます。かくなる上は,年齢に関わらずまだまだ手を抜けない状況というところでしょうか。

 

 そこで気を取り直して,「IoT・AI時代に必要な能力(21世紀型スキル)」についての検討部分を見てみると,「思考の方法」として“〜和だとイノベーション”や“批判的思考,問題解決,意思決定”と“3悗喨の学習,メタ認知”,「働く方法」としては“ぅ灰潺絅縫院璽轡腑”と“ゥ灰薀椒譟璽轡腑”,「働くためのツール」としては“情報リテラシー”と“ICTリテラシー”,「世界の中で生きる」として“地域とグローバルのよい市民であること”や“人生とキャリア発達”と“個人の責任と社会的責任”の合計10個のスキルが明示されています。

 

 これについては,どのような経緯で絞り込まれたものであるかという詳細までは把握していないものの,日常的に感じている意識としてある程度納得できる部分があるように思います。国や地域を超えた厳しい競争の中で,費用対効果を最大限に追求し,これを的確に実現していくことで社会や利害関係者に対しても責任を果たしていくということが,今や中小企業に対しても当たり前のように求められる状況となっています。その意味では,能力向上へ向けての取り組むべき方向性は基本的に変わっていないようにも思います。

 

 一方,“IoT・AIの活用による自律的に最適化された社会”が到来するということから考えると,課題解決へ向けたプロセスや考え方の切り替えも極めて重要であり,そのことが“Society 5.0”時代に対応できる能力ということのように思います。特に,IoTによりあらゆるものが繋がり,大量の情報を基にしてAIにより高度な解決力を発揮でき,そのプロセスが見える化されるという状況においては,課題に取り組む意識の転換が必要であることは明らかです。

 

 そのような中で,ここ最近話題となった社会的な問題や課題についてその本質的なものを考えてみると,“全体最適化”という意識の重要性が日増しに高まっているように感じます。限られた部分部分に着目しただけでは,全体としての整合性や効率が見落とされてしまい,極限までに追求されるべき費用対効果や企業間競争において優位性を発揮できない状況となってしまうのです。しかし,IoT・AIの登場はここに大きな威力を発揮するものであり,これが最近急速に注目を集める要因であるようにも思います。

 

 少し前に大きな話題となった新幹線の台車における亀裂問題においても,製造現場での調整による減肉加工が原因と指摘されていますが,そこに至るまでの過程においても,部品製造における仕上がり寸法のばらつき管理や,さらには設計段階における構造や寸法公差の決め方なども含めて,工程全体を通した最適化の検証が今後の再発防止対策には欠かせないものになることは明らかです。

 

 さらには,異常をある程度感知してからの対応として,状況診断の評価に関する手順や,リスクの程度を想定した判断の仕方,さらには個人あるいは組織間での情報共有や意識の擦り合わせなど,運行システム全体を通しての見直しも必要なようです。正にこのような取り組みにおいて,IoT・AIは非常に強力な武器となるものであり,これが社会の隅々まで浸透していくということは,“全体最適化”の意識を徹底することが避けて通れないものとなるはずです。

 

 でも,ここで大分以前に設計の業務を行っていた際によく見聞きしていた言葉を思い出しました。それは、『前工程は「神様」,後工程は「お客様」』ということで、あちこちの作業現場にもよく掲示されていたものです。

 

 時代は高度に進化して変化していますが、やはり基本的なところは変わっていなかったようです。ただ、これからは具体的な実行とその成果を迫られる社会が到来したというところでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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