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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
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システム工学による習慣付け!!

 

 10月となりました。

 

 お彼岸も過ぎてようやく暑さから解放されたと思ったところ,今度は次々やって来る台風の動きに気をもむ日々です。先月の4日に上陸した台風21号においては,特に近畿地方を中心として強風や高潮により大きな被害を受け,関西国際空港が一時閉鎖される事態となってしまいました。それから間もなく発生した北海道胆振東部地震の復旧も懸命に続けられている状況でもある中で,台風24号に引き続きフィリピン沖では25号も発生したようですので,しばらくは気が抜けない日々が続くことになります。

 

 最近は気象衛星などを始めとした観測網の整備が進み,その取得データに基づく解析技術が高度化され予測結果の精度も高まっているようですので,その意味では事前の備えがある程度行いやすい状況になっていることは確かです。気象庁の公表資料によると,台風の進路予想の場合,48時間予報においては30年前が予測誤差400kmであったものが,最近では150kmまで向上しているとのことです。地震予知においてはなかなか難しい面があるようですが,気象観測に関しては着々と精度向上が図られているようです。

 

 その一方で,情報通信手段の発達により,ほぼリアルタイムで各地の映像を見ることができるようになって,被害の状況も刻々と伝えられることから,その傷跡の大きさが手に取るように確認できるようになっており,何とか被害を食い止める手立てを望む気持ちも強くなってきています。我々の日常生活にとっての大きな脅威となる天変地異に対しても,様々な叡智を結集して対処ができるようにしたいものです。

 

 折しも,地球から3億km以上離れた小惑星である“リュウグウ”の地表面の状況が極めて鮮明な映像として連日のように送られてきている“はやぶさ2プロジェクト”を見るにつけて,科学技術の進歩とこれからの可能性を感じる思いです。宇宙開発に関して言えば,今月には水星探査の衛星も打ち上げられる予定とのことですので,“宇宙の謎”が解明されていくことに対する期待が高まるとともに,このような取り組みに付随した技術的な成果を活用して日常的な課題解決が図られていくことも強く望みたいところです。

 

 JAXAにおいて既に報告されているところでも,例えば,宇宙用水再生技術が災害対策用などの浄水装置に転用され,ロケットノズル部の耐熱素材から耐火スクリーンや消火布が開発され,さらには,ロケットのフレキシブルジョイント部の技術から免震用積層ゴムが生み出されるなど多くの成果があげられてきているようです。かつての米国アポロ計画においても,レトルト食品やレーザー計測技術など多くの技術分野に展開され活用されたものがあることは周知のとおりです。社会の変化は激しいものがありますが,安全・安心な日常の実現に向けた成果としても着々と積み上げていきたいところです。

 

 我々の世代が社会人となった頃には,アポロ計画の取り組みにおける一つの成果として“システム工学”が注目されていました。1961年5月に当時の米国・ケネディ大統領が「1960年代に人間を月に到着させる」との演説に端を発してスタートしたアポロ計画ですが,その目標通りに1969年7月にアポロ11号により月面着陸を実現させ,無事に地球に帰還させることに成功することとなりました。この間のプロジェクトの遂行における様々な課題解決のために活用された手法が体系化され取りまとめられた成果と言えるものです。

 

 そこには,課題発見や階層的評価の手法,モデリングや計画の最適化,さらには信頼性に関する解析など様々な技法の他に,ヒューマンエラーなどの人間工学的なものも含めた幅広い内容が盛り込まれていました。それぞれの項目においては非常に高度な内容も含まれていましたが,当時の我々のレベルにおいては,『要は,与えられた目標を確実に達成させるために活用できる技』というような位置づけで,取り敢えず目の前の課題に活用できるものはないかという少し軽い気持ちで取り組んでいたように思います。

 

 その後,科学技術の一層の発展とともに社会構造も急激な勢いで変化を始めている現代においては,技術革新やイノベーションがあらゆるところで引き起こされ,一方で,“フラット,リンク,シェア”と言われるような個人としての活動範囲が広がっている現状を踏まえると,個々人としてのキャリア形成の方向性を見極めることがなかなか難しい状況になってきているようにも感じます。“人生100年時代”とは言うものの,これだけ世の中の変化が激しい状況となっては,着実に成長していく道筋が見えにくいというところではないでしょうか。

 

 でも,ここ最近になって,感じるようになってきたことがあります。それは,個々の変化は非常に激しくなっていますが,その変化の方向性は極めて単純ではないかということです。それぞれの時代の状況に応じて変化のスピードは異なっていても,結局は“合理的で効率的な取り組みが成功を招く”というところは変わりがないようです。そして,これはまさしくかつての“システム工学”が目指していたものでした。ここは,『環境変化を冷静に見極め,これを踏まえた目標を明確にして,計画的で合理的な評価に基づく取り組みを着実に実行していく』というような基本的な動作を日々の習慣として続けていくことがこれからますます重要であるように思います。

 

 先月末,東京タワーからのテレビ電波送信が終了したとのことです。今後は東京スカイツリーの予備送信所としての機能は維持されるようですが,これも時代の流れの象徴ということでしょうか。引き続きラジオの電波送信は残りますが,こちらもデジタル化によるマルチメディア放送が既に開始されており,徐々に切り替えが進むものと思われます。

 

 時代の流れはとどまるところを知りませんが,一方で我々の安全・安心な日常の実現を始めとした切実な願いも変わることはありません。

 先ずは,日々の基本的な習慣付けからというところのようです。

 

 

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