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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
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いま見直すべきISOの精神!!


 7月となりました。

 

 遅れていた近畿地方などの梅雨入りが発表され,いよいよ湿気に悩まされる季節が巡ってきました。関東地方などに遅れること20日程度ということで,1951年の統計開始以来では最も遅い記録とのことです。そのような中で,大阪では各国の首脳が集うG20サミットが開催されましたが,雨の影響もあって警備を始めとした会議運営に関わった方々のご苦労はたいへんなものであったようです。我が国における季節の移り変わりには欠かせない独特な気候の時期とは言え,限られた時間でのスケジュールをこなさなければならない要人の方々においては,“五月雨”の風情はどのように感じられたのでしょうか。

 

 世界のGDPの8割以上に相当する国のトップが集まる会議とのことで,目に見えないところでも様々な思惑が錯綜する中での駆け引きが繰り広げられていたことと思います。各国間における利害調整においても,それぞれの歴史的な経緯や,政治的な対立など,その背景にある要因による影響を考慮した対応が必要となり,なかなか一筋縄では行かない場面も多かったのではないでしょうか。ただ,経済問題に限らず様々な分野で国際間の合意形成を行わなければ物事が決められない状況となってきており,正に“グローバル化”の時代は急速に深まっているようです。

 

 このG20サミットが終了して間を置かずに,4日には参議院議員選挙の公示が行われ,21日の投票日へ向けた選挙戦が始まることとなります。先日終了した通常国会では,いわゆる“年金2000万円問題”が大きな取り上げられ方をされていましたが,この先どのような論戦が繰り広げられるのでしょうか。様々な問題が山積する中で,真に重要な案件について本質的な観点での議論を深めてもらいたいものです。何れにしても,複雑化していく国際情勢の中で,将来へ向けた我が国の進路を明確にしていくことが求められていることは確かなようです。

 

 今回の年金問題に対しては様々な議論が巻き起こされていますが,そこには個々人の将来にわたる見通しに関わる話が前提となってくることから,突き詰めて考えてみると,単純には結論が出せない部分もあるようです。そもそも,人生100年時代とは言いながらどの程度の期間の老後となるのか,その時には果たして健康体で過ごせているのか,はたまた家族の生活状況はどう変化しているのか,などなど思いを巡らす範囲は広がっていくばかりです。ここは,今回の議論をきっかけにして,自らの将来へ向けた進路についても明確にしていくことが必要なようです。

 そのようなことを考えていく中で,一つヒントになりそうなものを思い出しました。

 

 品質マネジメントシステムに関する国際認証規格であるISO9001について,昨年から2015年版への完全移行が実施されています。ISOは国際標準化機構の略称で,かつては写真フィルムのパッケージに表示されているISO感度などで馴染みがありましたが,国際的に適用する規格を制定する役割を果たしており,その中のISO9001は品質にかかわる事項に関する規格となります。

 

 企業を始めとした各組織においては,自らの業務における信頼性を高めるためにも,ISO規格の認証取得に対して積極的な取り組みが求められてきてもいましたが,従来はともすれば文書作成に振り回されるきらいがあり,熱意が薄れてきているようにも感じられていました。しかし,従前の2008年版から改定が行われた2015年版においては大きな変更が盛り込まれています。形式的な認証取得のための取り組みではなく,本来業務に効果を発揮するための規格という意識が強く打ち出されたものになっているのです。

 

 その中の一つとして,変化の激しい経営環境を意識して,『組織は外部及び内部の課題に関する情報を監視し,レビューしなければならない』とされ,さらには,『外部の状況の理解は,国際,国内,地方又は地域を問わず,法令,技術,競争,市場,文化,社会及び経済の環境から生じる課題を検討することによって容易になり得る。』(規格4.1:組織及びその状況の理解)ということがいの一番に記述されています。これは正に今の時代においては,自らの行く末を考える上で,取り巻く状況を先ずはよく見極めることが重要ということのようです。

 

 さらに,今回の改定では“リスクに基づく考え方の強化”ということも打ち出されており,『リスク及び機会への取り組みは,“製品及びサービスの適合”への“潜在的な影響”と見合ったものでなければならない』とされ,『リスクへの取り組みの選択肢には,リスクを回避すること,ある機会を追求するためにそのリスクを取ること,リスク源を除去すること,起こりやすさ若しくは結果を変えること,リスクを共有すること,又は情報に基づいた意思決定によってリスクを保有することが含まれる。』(規格6.1:リスク及び機会への取組み)と明記されています。

 

 これは,“製品及びサービスの適合”を【生活の質(Quality of Life)の追求】という言葉に置き換えれば,正に我々の日常生活においても重要な示唆を与えてくれているように思います。そのような観点から,改めて規格の内容を読み返してみると,他にも様々な気づきを与えてくれるものとなっています。その意味でも,このような規格を国際的な議論の場で取り決めることができたことに驚かされますが,別の見方をすれば,技術やビジネスの世界においては明確な方向性が確固たる形で既に共有化できているということでもあるかもしれません。

 

 今年は,無線に関する国際的な議論の場として2〜5年毎に開催されている世界無線通信会議(WRC-19)が10月からエジプトにて開催されることとなっています。無線技術の活用範囲が急速に広がっている状況において,限られた無線周波数の割り当てに関する議論が活発に行われることになるものと思います。

 

 日ごとに動きを速くしている方向性の中で,我々自身がどのような将来へ向けた進路を目指していくのか,ISO規格と共にじっくり考えるべき時のようです。

 

| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事









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