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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
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新たな道をひらく働き方とは!!

 

 12月となりました。

 

 令和最初の師走を迎えて寒さが本格化してきました。9月,10月と続いた台風や大雨による被害の影響は想像以上に大きく,いまだに避難所生活を強いられている方々も多くおられるとのことです。日々の通勤途上にて,被災された家屋から運び出された家具や瓦礫の山が徐々に高さを減じていく様子を目にしてはいますが,復旧の道のりはまだまだ険しいように感じます。季節の移り変わりもそうですが,自然環境に翻弄される日常という現実を感じるところでもあります。

 

 そのような中で,来年8月に実施予定である東京オリンピックのマラソン会場が札幌市に変更されることとなりました。今年8月の気象データで言えば,昼夜通しての平均気温が28.4℃の東京から,22.5℃の札幌での開催ということで,気候条件としては好ましい選択のようにも思えます。これはちょうど東京での6月の気温に相当するようです。ただ,本番大会へ向けてこれまでトレーニングを積んできた選手たちにとっては,ここへきての急遽の会場変更ですので,戸惑いは隠せないところではないでしょうか。

 

 生命進化の過程で人類の最も優れた特徴は“適応力”であるという話もあるようですが,我々自身もその真価が問われる状況になりつつあることを徐々に実感せざるを得ない雰囲気になってきたようです。最近特に声高になってきているのが“温暖化”への適応でしょうか。国内外で発生している自然災害の他,農作物の生育状況や漁獲高などについても気候変動との関連で報道されることが多くなったように思います。その真偽は別にしても,地球の歴史的な経過の中では“氷河期”の時代に生きている我々にとって避けられない課題ということでしょうか。

 

 一方,それにも増して確実に適応していかなければならないのが“働き方改革”です。働く者がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる「一億総活躍社会」の実現を図るということで,労働基準法や労働安全衛生法などの関係法令が改正され,この4月より施行されていますが,来年4月からは中小企業に対しても「残業時間の上限規制」が適用されることになります。

 

 かつて農地に縛り付けられていた農民が,産業革命を契機として都市部へ出て労働者となり,労働を対価とした自立生活を始めることとなったものの,労働時間やノルマに縛られて機械の歯車のように働くことが強いられた時代があった経緯を踏まえて,これまで労働条件の最低基準を定める法体系であったものを脱却して,「成長と分配の好循環を構築し,働く一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指す」ということを基本的な考え方として進められているとのことです。

 

 技術革新が進みモノやヒトの移動が国境を越えて活発になる中で,ビジネス競争がますます激しさを増していく状況となっている背景からも,“ワーク・ライフ・バランス”をどのように充実させていくかということは極めて重要な課題となってきています。そして,労働時間のみが価値基準となる働き方を脱却しなければ,働き方のみならず働く場の確保も危うくなっていくことは明らかと言えます。ここは働く側にとても考え方の切り替えが必要なように思います。

 

 そして,このような動きに拍車をかけている要因の一つがデジタル技術や通信技術の進化と言えます。パソコンのネットワーク化により情報共有が容易になり,最近ではペーパレス化の動きも加速しているようです。働き方においても,遠隔拠点同士の情報共有は国境を越えてさえも不自由なくできる時代を迎えています。既に,在宅にて業務を行う“テレワーク”の推進も活発になってきているようです。

 

 さらに,ここ最近においては“デジタルトランスフォーメーション(DX)”の動きが喧しくなってきました。政府において主体的な取り組みを行っている経産省によれば,「DXとは,データとデジタル技術を活用して,製品やサービス,ビジネスモデルの変革に留まらず,業務そのものや,組織,プロセス,企業文化・風土までも変革することで,競争優位性を確立すること」と定義されており,“DX推進ガイドライン”なるものも策定されています。

 

 実は,ここには国際的な動きも意識されているようです。この取り組みへの遅れにより国際競争に取り残されるという危機感が強く打ち出されており,“2025年の崖”なる言葉も取りざたされてきています。グローバル化の時代の流れにおいても“働き方改革”は待ったなしの状況のようです。

 

 しかし,ここで最も大事なことは,我々自身が“働くことの意味”をこの機会に真剣に考えることのように思います。かつてのような制度的あるいは技術的な制約の壁が打ち払われていくに従って,実は,我々自身の内面にある“見えざる縛り”が浮き彫りになってきている面もあるように感じます。

 

 令和としての最初の年越しを迎える慌ただしい時期になってきましたが,今こそ真剣に向き合うことが避けられないようです。

 

 もっとも,先人はこのことを既に考え抜いていたようです。


『人より一時間,よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが,今までよりも一時間少なく働いて,今まで以上の成果をあげることも,また尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。・・・それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。働くことは尊いが,その働きにくふうがほしいのである。・・・怠けろというのではない。楽をするくふうをしろというのである。・・・そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。』

〔「道をひらく」:松下幸之助著(PHP研究所)〕

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