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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
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危機で見えてきた人間の役割!!

 

 2020年(令和2年)も2月となりました。

 

 新年早々から新型コロナウィルスに対する脅威が高まってきています。例年であれば厳しい寒さや北国の積雪量,さらには毎年この時期に流行するインフルエンザの話題が中心となるところですが,今年は誠に趣の異なる状況となっています。先月末には国内で初めての感染者が発生したことから,ますます警戒を要する事態となってきているようです。また,感染者は我が国のみならずヨーロッパやアメリカ大陸にも広まっており,世界保健機関(WHO)もいよいよ緊急事態宣言を発する事態となりました。世界中が戦々恐々というところでしょうか。

 

 一方でこのウィルスについては,感染しても軽症であったり,症状が出ないケースも一定程度あるようで,さらには潜伏期間であっても感染が広がるとの話もあるなど,感染源なども含めてまだまだ未知の部分が多くあるようです。各国では感染の拡大を防止するための措置を続々と取り始めてはいますが,この先はなかなか予断を許さない状況ではないでしょうか。ただ,我が国におけるこの間のインフルエンザ感染者の数が例年よりも少なくなっているとの観測もあり,新型ウィルスへの注目度の高まりで手洗いなどの日常生活における予防意識が高まっているとの指摘も出てきているようです。

 

 何れにしても,今回の事態においては,十分な解明に至っていないウィルス感染の広がりという緊急性を要する難しい課題を突き付けられた形となりました。アメリカではインフルエンザが例年以上に猛威を振るっているとの話もありますので,我々としては日常生活において対応可能な予防的措置に先ずは努めることというところでしょうか。一方で,各国政府においても感染症対策に苦慮しているようですが,国際的な課題として適切な情報共有と連携の取れた対応により,一刻も早く終息に至って欲しいところです。

 

 目に見えない形で時間と共に被害が拡大していくという状況は正に緊急事態の最たるものであり,その意味で今回の一連の取り組みの経過において,これからの教訓として活かしていくべき部分も多いものと考えられます。ヒトやモノの移動が国境を越えてますます活発になっていくことは確実であり,人から人への感染の過程で突然変異も起こすという新型ウィルスへの対応は,ある意味ではこれからのグローバル社会の大きな課題としてクローズアップされたように思います。

 

 一方,平常時に取り決められているルールやマニュアルを守る中で,想定外の緊急事態が発生した場合の対処については,日常の我々の業務においても決して他人事ではなく,それはそれで我々自身もたいへん考えさせられるところです。様々に状況が異なる中で発生する緊急事態に対して,臨機応変に効果的な対応を行うことは,事前に手順書として明確化することが極めて難しい問題となります。それぞれの作業現場において的確な対応が図れる管理者をどう育成していくかという観点からも長らく問われてきた大きな課題と言えます。

 

 ともすれば現場での経験を坦々と積みながら鍛えていくというこれまでの育成の仕方ではなかなか習得が難しい部分と言えるかもしれません。そこには突発的に発生している状況を如何に的確に把握できるか,限られた情報の中から如何に適切な判断を行うことができるか,時間経過と空間的な影響拡大も考えて如何に効果的な要員の配置と対処ができるか,というような平常時とは異なる多面的な能力が要求されることになります。

 

 今思えば,かつて“QCサークル”として盛んに繰り返された“危険予知(KY)”や“特性要因図(魚骨)”などの取り組みは,不測の事態を的確に乗り越えるための基礎的な部分での技や能力を高めるものであったように感じます。さらには,最近取り組みが求められている“リスクアセスメント”や“失敗学のすすめ”なども,想定外に備えるという意味合いにおいては,極めて効果的な訓練になり得るものであるように思います。

 

 何れにしても平常時とは異なる訓練が必要であることは明らかと言えますが,実は普段の業務の中で上記のような技や能力を意識した取り組みを行うことは可能であり,様々な場面で自ら意識して『特性要因図の骨を増やしていくこと』や『失敗事例との関連付けを行っていくこと』が極めて効果的であるように感じます。

 

 それは,平常時業務を首尾よくこなすという年季の入った虎の巻とは異なる,不測の事態に多様に対応できる“適応力のある知性(AI)”とでもいうようなものであり,自らの経験のみならず外部からの情報をも活用して熟成させた独自のノウハウと言える知識ベースのような気がします。

 

 最近はあらゆる問題に対する解決策の決め手としてITやAIの活用が叫ばれるようになってきていますが,緊急時対応を任せられるのはまだまだ人間に勝るものはない状況であり,その意味で,我々自身においてもさらに高みを目指して変異を続けていくことが必要ということではないでしょうか。

 

 ウィルスという人間の体内に侵入したミクロの物質が引き起こした事態に直面して,改めて人間の限りない大きな役割や可能性に気づかされたように感じます。

 

 

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