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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
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生存の為に伝え続ける事とは!!


 6月となりました。

 

 4月7日に発令されていた新型コロナウィルスの感染拡大防止に関する「緊急事態宣言」について,先月25日に政府が全面解除を決定したことで,これまで規制されていた外出や営業の自粛が見直されることとなりました。これを受けて,徐々に日常生活が回復される動きが始まっています。一時は連日のように新規感染者数の増加が懸念され,身近なところでの感染者の発生なども相まって終息が見通せない状況のように思えていましたが,ようやく落ち着きを取り戻せるような段階になったというところでしょうか。

 

 ただ,一部の地域では感染者の発生が続いており,まだまだ気の抜けない状況であることには変わりはないようです。当初は,これまでとは異なる未知のウィルスと言うことで強い恐怖感がありましたが,医療関係者の方々を中心とした懸命の努力により,ウィルスそのものに関する情報や,感染による特徴的な症状などが明らかとなってきており,これから治療薬やワクチンの実用化が早期に達成されることを期待したいところです。

 

 この2月に横浜港に戻ってきたクルーズ船内において感染者が発生して騒ぎが大きくなるまでは,ウィルスに対する知識はほとんどない状態で,どちらかと言えばコンピュータに感染する方ばかりを気にする毎日でしたが,この間の様々な情報に触れたことで,風邪の原因ともなっているウィルスというものが非常に興味深いものであることが認識させられたように思います。

 

 構造的にはDNAやRNAの遺伝情報を持つ核酸をタンパク質の幕が覆っているだけのウィルスですが,自らが生き延びるための様々な知恵を働かせていることには驚かされるばかりです。自力では増殖できないために,別の生体に寄生して共存を図るというところに留まらず,寄生した生体の遺伝子に自らの遺伝情報を組み込むような“内在性ウィルス”も存在するとのことで,我々にとってはこの手ごわい相手と如何に共生を図っていくかということが,そもそもの逃れられない課題であったということのようです。

 

 一方,今回の感染拡大防止のために行っていた経済活動の自粛による影響も非常に懸念されており,さらには世界的な感染の蔓延による経済的な損失も非常に大きいことから,1929年に始まった世界大恐慌以来の景気低迷を予測する向きが多くなっております。我々の年代においても,オイルショックやバブル崩壊,さらにはリーマンショックなどを経験してはいますが,それを上回る不景気ということで,こちらの方においては,医療関係者に代わって我々自身が心構えをしっかりして懸命に努力を行っていく必要があるようです。

 

 これまで教科書の中の写真でしか感じられなかった世界大恐慌ですが,そこに写っていた昭和初期の時代の方々が乗り越えてきた苦労を今度は我々が克服できるか試される状況になったというところでしょうか。今回の新型コロナウィルスの蔓延も含めて,ある程度の年代まで生きる中においては,様々な出来事に遭遇することになるということがしみじみ実感されます。

 

 かつて「100歳の現役サラリーマン」ということで福井福太郎さんが話題となりました。100歳を超えてもなお神奈川県から東京都内まで電車で通勤を行ってサラリーマン生活を続けられておられたということで,様々な形で取り上げられていました。明治時代が終了する直前に東京で生まれて,少年期に関東大震災を経験し,大学を卒業して就職するタイミングで世界大恐慌による不況に見舞われ,間もなく徴兵により召集されるという波乱の人生は,誠に想像を絶するものです。これを考えると,これまで我々が直面してきた状況はまだまだ序の口なのかもしれません。

 

 そう言えば,コロナ騒ぎが始まる前から“第四次産業革命”や“Society 5.0”などと時代の変化が盛んに取り上げられていました。アフターコロナにおける景気回復の取り組みの中で,これらの産業構造やビジネス展開を変革する動きもますます加速されていくことになるのではないでしょうか。そこに加えて,今回の自粛行動に伴う“テレワーク(在宅勤務)”の進展により,働き方の多様化も急速に進むことが現実味を帯びてきたように思います。細菌に比べても1/100程度の大きさでしかないウィルスが,正に時代の変革を一挙に加速させることになりそうです。

 

 今回の新型コロナウィルスに関して,よく引き合いに出されたものの中にスペイン風邪があります。時代で言えば大正時代に該当し,世界人口の1/4の人々が感染したとも言われています。ウィルスは着々と手を変え品を変えて生き続ける努力をしているようです。一方,件の福井福太郎さんは少年期にこの時期を過ごしておられます。その後も様々な苦難を体験された先達も決して手をこまねいていたわけではなく,様々な教訓を我々に残してくれています。

 

『働き続けるのは,それが本能だから。人間は人の役に立ってこそ価値がある。』

 〔「100歳,ずっと必要とされる人」:福井福太郎,広野彩子著(日経BP社)〕

 

 我々もウィルスに負けずに,先達の残してくれた教訓を引き継いで,生きる力を伝えていきたいものです。

 

 

 

 

 

| - | 08:00 | comments(0) | - | pookmark | 昨年の記事