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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
2010年を迎えて!!
 


  新年あけましておめでとうございます。

2010年(平成22年)の始まりです。昨年は,“政権交代”がクローズアップされた一年でしたが,今年はどんなことが起きるのでしょうか。気がつけば,平成生まれの若者が成人式を迎えることとなり,世界中が西暦2000年問題で右往左往したことが遥か昔のように感じられます。数え年でいえば,元日を迎えてまた一つ年齢が加わったことになります。

でも,時間は淡々と流れて行きますが,折に触れてけじめを付けることで気分を新たにすることも重要です。古来「一年の計は元旦にあり」と言われますが,気分を切り替えるには非常に良い区切りではないでしょうか。特に,いろいろな意味で変化の激しい世の中となりましたので,頻繁に“チェンジ!!”することが必要な昨今とも言えます。

 

区切りと言えば,3年あるいは5年という期間を設けて計画を進めることがよく行われています。国が進める情報通信政策に関して言えば,2005年,2010年と5年間隔で目標を設定した計画が進められています。直近では,20069月に公表された『u-Japan推進計画2006』において設定された,「2010年のユビキタスネット社会の実現」という目標がそれに当たります。正にその2010年を迎えた訳ですから,今年はこの成果を問われるいわば“事業仕分け”を受ける年になります。「ユビキタスネット社会」と聞くだけでは何かピンときませんが,一応,20011月に決定された『e-Japan戦略』に基づく「インフラ整備,利活用」に引き続き,「u-Japanとしての価値創発」という正に具体的な成果が問われる形となっています。

 

ただ,実は,昨年の7月には,次なる目標が既に設定されており,具体的には『i-Japan戦略2015』なるものが決定されています。時期的には,目標見直しのタイミングが随分早くなっていますので,当初目標の達成が実現されたように思いますが,実はそうではなく,情報通信基盤の整備は進んでいるものの,多くの国民が価値創発の成果(アウトカム)を実感するまでには至っていない状況であることが総括評価として記載されています。このような中で新たな戦略を打ち出すこととなった理由としては,価値創発の動きが一国では収まらず全世界的な規模で始まり,しかも多様化しつつあることが影響しているのではないでしょうか。

 

例えば,アップル社の「iPod」は音楽のダウンロードサービスから進化して,携帯電話との融合により「iPhone」となり,若者を中心に新たな価値の創発を実現しています。携帯電話網や無線LAN環境などの基盤整備がある程度進んだことで,多様な方面からの活用策が湧き出てくることが予想され,これから先の展開を読むことが難しくなっているのも事実です。さらに,今年は,「3.9世代(LTE)携帯電話」の実用化やGoogle社の「Android携帯」開発の動きも伝えられており,携帯電話とパソコンが融合した「スマートフォン」の進化,普及が進むものと注目を集めております。これまでとは異なり,情報通信基盤の整備とその上での価値の創発が分業化された,いわゆるレイヤー化の動きもあいまって,思わぬ展開も予想されます。

さらに,電話線が光ケーブルに置き換えられ,テレビがデジタル化されたことで,家庭内の機器がネットワーク化する動きも早まっており,昨年12月にはNTTが中心となってホームICT基盤の実験が開始されるなど,家庭内での「ユビキタスネット化」も進んでいます。

 

基盤整備で始まった取り組みも,ここへきて価値創発という具体的な成果をようやく打ち出せるようになってきた感じであり,この先その動きは加速されていくことは確かです。そして,その価値創発は,使用するユーザー側が主体となり,全世界的な動きとして広まってきています。レイヤー化,オープン化という動きは留まるところを知りません。我々地方の中小企業としては,ユーザー側に最も近い立場として,このような状況の中での果たすべき役割をもう一度認識する必要があります。区切りの年である2010年を迎えて,我々自身が“チェンジ!!”する時です。

これから我々が行う価値創発について想いを巡らす今年の年頭です。

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