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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
リーダーシップとチームワーク!!
 

6月となりました。

約束の5月が過ぎ,選挙が実施される7月が迫ってきたことから,政治の世界が騒がしくなっています。また,一方では,先月末に日本で発売されたアップル社の「iPad」についての話題も盛り上がっていますし,今月は「2010FIFAワールドカップ」も開催されますので,ここしばらくはニュースに事欠かない状況と言えます。

 

沖縄の基地問題に関するこの間の経緯の中で,『リーダーシップ』ということの意味合いが注目されています。長年に渡ってなかなか進展を見ることができなかった問題ですので,その分,解決へむけたリーダーへの期待も大きくなるのは当然と言えます。しかし,理想と現実の狭間の中で,それぞれの利害関係者が強く意思表示をしていますので,八方丸く収めた形で納得を得た決着を図ることの難しさが改めて浮き彫りになっています。

理念を追求することと,膠着した現状に対して折り合いをつけて物事を前進させていくということをどのように行っていくのか,日本国民としての『チームワーク』が問われているとも言えます。

 

FIFAワールドカップといえば,それぞれの大会で活躍した世界のスーパースターの雄姿がたくさんまぶたに浮かんできますが,私自身がこれまでの大会で最も印象深いのが,1974年西ドイツ大会でのオランダチームです。眩しいばかりのオレンジのユニフォームに身を包んだ選手たちが「トータルフットボール」と称して全員攻撃・全員守備を展開する様は,それまでポジショニングに気を使うことばかり考えていた我々にとっては大きな衝撃でした。なにせ,ゴールキーパーの背番号も8番という次第でしたから。正に,『チームワーク』を極限までに高めた組織力での勝負ということです。

 

ただ,このオランダの『チームワーク』が強力に発揮された拠り所として,ヨハン・クライフという選手の『リーダーシップ』が不可欠であったということが言われています。当時,「フライイング・ダッチマン(空飛ぶオランダ人)」と称された背番号14番は,動きがダイナミックなオランダの選手の中でも飛びぬけていて,彼のプレー一つ一つが今でも我々の記憶の中に刻み込まれています。専門誌が行った読者投票による「20世紀の偉大なサッカー選手」において,ペレ,マラドーナに次いで第三位にランキングされていることも大いに頷けます。

 

この全員攻撃・全員守備を行う「トータルフットボール」は,実際にプレーする選手にとっては極めて優れた体力と高度な状況判断などが要求される厳しいものですが,ヨハン・クライフというリーダーが先頭に立って身をもって実践することで,全員が組織としての力を高めあうことができたのではないでしょうか。後に紹介されているヨハン・クライフの発言からも,「ボールを廻すこと」,「アイデアにこだわること」,「美しいサッカーをすること」,「観客を楽しませること」などの拘りがチーム全体を引っ張っていたことがよく分かります。

 

翻って,現在評判の「iPad」ですが,その登場も正に衝撃的と言われており,出版業界のみならず一般の生活そのものを変革するのではないかとも称されています。そして,これを創り出したアップル社ですが,一人のリーダーによる強力な『リーダーシップ』により,独自の世界を展開してきています。元々アップル社を創業したスティーブ・ジョブズその人です。一度自らの会社を追われる形でアップル社を去りますが,その間の経験も糧にして,2000年以降から若者を中心とした生活スタイルを変えるような製品・サービスを続々と送り出してきています。

 

同年齢であるマイクロソフトのビル・ゲイツとはしばしば対比されますが,会社の存続が危ぶまれる状況の中でも,自ら発言しているように,「自分の好きなことに信念をもって取り組む」という姿勢を貫いてきたことが,当初からマニアを引き付け,さらには現在の状況を実現させたとの見方もあります。

 

『リーダーシップ』ということについてはなかなか一言では表せない奥深いものがありますが,ヨハン・クライフやスティーブ・ジョブズの姿を見ていると,結局は信念を貫くこと,自らがその信念に基づく行動を強烈に体現してみせることなどが重要なポイントのように思います。

 

「トータルフットボール」に強烈な衝撃を受けた当時の我々は,早速チームのユニフォームをオレンジ色のオランダスタイルに新調したことは勿論です。ただ,プレースタイルを真似ることについては,根本的になかなか難しい現実がありました。何れにしろ,当時の状況が懐かしく思い出されますが,4年後の2014年ブラジル大会ではどのような衝撃が待っているのでしょうか。そして,その時に沖縄の基地問題はどのように進展しているのでしょうか。

| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事