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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
日本再生は前向きな動きから!!
 

 

2月となりました。

 

正に冬本番です。北国の積雪は例年以上のようです。少しずつ日は長くなっているようですが,まだしばらくは縮こまるような寒さに耐えることが必要です。自らの身を振り返ってみると,寒さの中で駆け回っていた子供の頃の面影は全く感じられなくなりました。尤も,最近は田畑を駆け回っている子供や犬の姿もとんと見かけなくなりましたが・・・。何れにしろ,あと僅かの辛抱です。

 

辛抱もたいへんですが,ここ最近は痛ましいニュースが続いています。

 

学校の運動部での体罰問題は誠に痛ましい限りです。氷山の一角との見方もありますが,この問題を契機として教育制度そのものの見直しまで波及する動きも出てきています。これまでにも同じような問題があったことを考えると,制度的な要因も確かに存在するように思います。ただ,如何なる制度を作っても,その運用の仕方で結果は違ってきますので,誠に悩ましい問題です。

 

品質管理の場面で言えば,結果として不具合が発生してしまった工程に対しては,そのような結果に至った原因究明を行い,それを踏まえた再発防止対策として手順や要領の見直しを行いますが,根本的には,これに関わる一人一人の意識づけや技量向上などの地道な対応も不可欠です。表面的な目先の対応として制度や仕組みを変えることだけで済ませてしまっては,同じことが繰り返されてしまうことは明らかです。何れにしろ,どのような制度作りを行ったとしても,常日頃の継続したモニタリングと時宜を得た対応を疎かにすることはできません。その意味では,最後の拠り所としての現場管理者の目利きと行動力が問われるところです。

 

一方で,アルジェリアで発生した人質拘束事件も厳しい結末を迎えることとなりました。我々が日常的に接している感覚からは,なかなか想像もできないような事態が発生しています。それぞれの地域や国によって社会を取り巻く状況や価値観の違いが改めて認識されます。国際情勢はますます複雑化して混迷化していくのでしょうか。

 

かつてオイルショックの際に,中東から大型タンカーで運ばれてくる原油が正に我々の日常生活を支える生命線であるということを痛感しましたが,同時にその最前線で地道に汗を流しておられる方々の努力を改めて認識させられました。今回も地球の裏側と言っていいような地域で,長期間に渡ってプラント工事に取り組んでおられる方々の存在を改めて知ることとなりました。経済活動がますますグローバル化していく状況の中では,このような不測の事態に対して真剣に向き合わなければならないように思います。日々何気なく生活している中で,我々自身も時代の変化や世界的情勢の推移についてもっと目を向けていく必要があります。

 

時代の変化という意味では,昨年末に政権が交代して以降,日本経済に明るい兆しが感じられる動きが出てきています。具体的な施策が実行される前からの動きですので,過分に気分的なものが大きいようにも感じられますが,何れにしろ,ただでさえ寒さで縮み上がっている状態ですので,このような雰囲気は気分的にも余計に温もりを感じます。このまま一気に“春うらら”となるのでしょうか。強い日本経済の復活を望む声は大きくなってきています。

 

ただ,問題は極めて単純なようにも感じます。

 

将来に渡って様々な課題はありますが,だからこそ時代の変化を客観的に見極めて,前向きな動きを始めることが必要ではないでしょうか。何時の時代においても新しい流れは確実に生じてきており,そのスピードはますます加速しています。これに加えて,地球規模の交流が進んでいくことで,新たな考え方や異なった観点からの見方がなされるようになってきています。このような環境変化を如何に前向きに取り込み活かしていくかが重要な分かれ目と言えます。正に,現在の状況は,様々な場面でその岐路に直面しているように思います。

 

もしかすると,このような変化に最も晒されてきているのは通信の世界かもしれません。今や通信回線は世界中の隅々まで行き渡っており,道路や鉄道が整備されていなくても,携帯電話や衛星電話による通信回線が確保されて利用されている状態です。我が国で利用できる外国の通信衛星によるサービスも広がってきています。今や“スマホ”や“LTE”が世界規模での大きなうねりとなって,「どこでも」,「誰とでも」という通信環境のグローバル化を加速している状態です。

 

このような急激な動きの背景としてあるのは,企業や国境を越えて繋がることが全体としての利便性向上や経済の発展につながるということを認識して,意欲のある前向きな動きを引き出すような仕組みやルール作りを行った結果と言えます。これにより,より良い技術がオープンな形でタイムリーに規格化され,手持ちの機器をどこへ持ち出しても同じようなサービスが受けられるという状況が広がってきています。さらには,そのサービスに対しても,独自の技術や工夫を反映させて提供することができるプラットフォーム作りも進んでいます。

 

このような状況を考えると,制度や仕組みによって確かに新しい動きは出てきますが,それが大きく広がって発展していくかどうかは,それを運用する側の意識や意気込みが大きいように思います。これまではややもすると,制度や仕組みに乗っかって動き出すという雰囲気が大いにありましたが,その動きは持続できないことは,過去の様々な事例が証明しています。

 

これからの時代は,我々自身が新たな環境変化を前向きに取り込んで活かしていく知恵と行動力が求められているのではないでしょうか。そして,制度や仕組みはその足かせとなるようなものであってはならず,そのような動き出しや広がりを引き出すようなものであるべきです。現在,ネット選挙解禁の動きが出てきていますが,意欲的で前向きな声や意識を積み上げて,明るい将来展望のある社会を実現していきたいものです。

 

今こそ,我々自身の姿勢が問われていると言えます。寒さに縮こまっている訳にはいかなくなりました。

| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事