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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
2014年を迎えて!!
  


  新しい年,2014年(平成26年)がスタートしました。

 

毎年のこととは言え,年が改まるということで何となく厳粛な気分を感じます。故郷にいた頃は,除夜の鐘を聞きながら雪の中を初詣に出掛けたものですが,今となってはその活力も遠い存在となってしまいました。深々と降り積もる雪の中で灯された松明の炎を眺めながら,雪を踏みしめる音と鐘の音だけが聞こえる参道を歩いた光景が懐かしく思い出されます。ただ,年齢を重ねた分,気持ちの切り替えについては習熟してきたようで,新年の抱負が続々と頭に浮かんできては消えていきます。

 

今年はどんな一年になるのでしょうか。日本経済が少しずつ上向いてきたようで,世の中も徐々に明るくなってきているように感じます。ここは気持ちを前向きにして,この雰囲気を加速していくことが必要です。これまで年齢を重ねてきて,それぞれの年の移り変わりを思い返してみると,結局は,気持ちの持ち方次第で世の中の捉え方が大きく変わってくることがよく分かってきたように思います。その時々に味わった苦難も,将来へ向けた糧として捉えてみると,かけがえのない貴重な経験となり,何事も受け取る側の心掛け次第ということではないでしょうか。その意味で,この一年,どのような経験を積み重ねることができるのか,新たな期待感が高まります。

 

その一方で,自分の年齢を改めて思い返してみることで,月日の流れの速さを感じることが多くなりました。冷静に考えてみると,我々を取り巻く生活環境も子供の頃から随分変化したことが実感されます。よく「十年一昔」と言いますが,その何倍もの年月であれば極めて当然のこととも言えます。ここは自分の感覚に頼り過ぎることなく,客観的に周囲を見つめ直すことも必要と言うことでしょうか。我々が普段目にしているものに限らず,あらゆる物事において移り変わりを生じていることは確実なようです。

 

かつて我々が学校で理科として習っていた頃には,『物質の最小単位は原子であり,原子核と電子で構成されている』と教えられたものです。そして,『原子核は陽子と中性子からなる』ということで,原子の模型なるものもよく見せられた記憶があります。ところが,最近は“素粒子”なる言葉がごく普通に聞かれるようになり,陽子も中性子も“クォーク”と呼ばれる素粒子によって形成されていることが明らかとなっています。月日の流れにより,常識も変わってきているようです。人類の好奇心は留まることを知らないという見方もできますが,一方で,極めて難解な事実が解明できるほどの時間が経過したとも解釈でき,我々にとっては少し複雑な想いとも言えます。

 

この他にも,我々の子供の頃には“4次元の世界”なるものに心躍らせた記憶がありますが,最新の「超ひも理論」では,『空間は少なくても9次元ある』ということのようで,ここまでくると想像する事すら難しくなってしまいます。ただ,これまで抱いてきた認識を改めるべきということはこのような物理学の世界に留まらず,あらゆる分野で生じているようです。

 

ひるがえって見ると,我々が日々業務として接している無線通信の分野においても,急速な変化が進んでいます。通信方式がデジタルであることが当たり前のようになり,いつの間にか携帯電話端末の約半数がスマートフォンという状況になっています。また,次世代の超高速通信サービスと謳われて始まった“LTE”(Long Term Evolution)についても,携帯電話加入者の4人に1人の割合で利用されるようになっているようです。冷静に考えてみれば,どのような分野であれ同じような急激な動きがあってもおかしくないことは自明と言えます。

 

普段接している範囲では当たり前のように世の中の動きの速さを感じているのですが,一方で,なかなか動きについていけていない世界も多くあるということを改めて考えさせられます。あらゆる分野での変化が激しくなってきていることも事実ではありますが,多分に,自らの物事の見方や捉え方の範囲が狭くなってきているとも解釈でき,この点についてはこれからの戒めとして心しておくことが重要であるような気がします。寄る年波に打ち勝つためにも,あらゆるものに好奇心を持って,自発的な取り組みをこれまで以上に意識して取り組んでいくことが必要と言えます。

 

長年使い続けることで研ぎ澄まされる感覚もありますが,一方で,逆に感覚が鈍くなっていく部分も出てくることが考えられますので,常に新たな気持ちで自らをリフレッシュすることを忘れないようにしたいものです。

 

このようなことを考える中で,世の中の変化や技術的な展開に対する興味と共に,我々人間の持つ感覚そのものについての好奇心が最近大きくなってきたように感じます。新しい事実の解明や,技術革新の動きは急激ですが,結局はそれを効果的に活用することができるかどうかは,ひとえに我々の意識や意欲にかかっていると言えます。ところが,この意識や意欲が知らず知らずのうちに自分の想いとはかけ離れてきたり,引いてはそのこと自体を認識できない事態にも至ってしまうことがままあるような気がします。

 

新年に当たり,先ずは自らを客観的に見直すことから始めたいと思います。

| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事