CALENDAR

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< January 2015 >>
NEW ENTRIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode
 
地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
2015年を迎えて!!

 
  新しい年,2015年(平成27年)がスタートしました。


 この冬は各地で大雪の被害に見舞われているようです。暖冬の予報を覆す寒い12月となりました。また,大みそかから三が日にかけては,次の寒波が襲来するとのことですので,この時期の帰省の足に大きな乱れが生じることが心配されます。とは言っても,積雪に関してはこれからが正に本番となりますので,しばらくは気が休まらない状態が続きそうです。
 
 さらには,年の瀬になって宮崎県や山口県で確認された鳥インフルエンザも心配されるところです。感染拡大を何とか食い止めるべく,現地では懸命な作業が続いています。こちらの方も,季節的にこれからが拡大しやすい時期を迎えるとのことで,より一層の緊張感に包まれているようです。
 
 この一年,内外ともに悲喜こもごもの話題が駆け巡りましたが,また新たな年を迎えることとなりました。今年はどのような事が耳目を集めるのでしょうか。
 
 正月を指折り数えて待つような純真な気持ちはとうに忘れてしまったせいか,淡々と年末年始を迎える傾向がありますが,ふと気づくと時代の変化をひしひしと感じることがあります。以前であれば,来るべき新しい年の展望というような形で様々な場面で論じられていたように思いますが,最近はなかなか予測が難しいのか,あまり目にすることがなくなったように感じます。もしかすると,予測結果をはるかに超えるような現実の変化が当たり前になっているためかもしれません。
 
 特に,我々の取り組んでいる電気通信に関しては,正に激動の時代を迎えているようです。今年2015年は,我が国の電気通信を一手に担っていた旧電電公社が民営化されてから30年の節目に当たります。さらに,現在のインターネット利用の大きな切っ掛けとなったマイクロソフト社のOS「Windows95」が発売されてから20年ということにもなります。この全てを確かな記憶にとどめている身として改めて振り返ってみると,この間の電気通信に関する技術やサービスの移り変わりには目を見張るものがあると言えます。
 
 そして,その変化のスピードはますます加速しているようです。直近である昨年12月の動きからも大きな転換が始まっていることが窺えます。
 
 その一つは,“通信と放送の融合”です。テレビ放送がデジタル化されたこともあって,既に携帯電話でテレビ放送を楽しむ,あるいはテレビでインターネットを利用することが当たり前のようになっています。しかし,法体系も含めて両社の間には大きな壁があったのですが,現実的な技術の進化によりこれが取り払われようとしています。現在,地デジの跡地周波数(V-High帯)を利用して,携帯端末向けにマルチメディア放送を行っているハード事業者(株式会社ジャパン・モバイルキャスティング)に対して,昨年の12月15日,新たにテレビジョン放送を行うための基地局設置計画が認定されたとのことです。これでいよいよ設備的な融合が実現されたことになります。
 
 また,二つ目としては,SIMロック解除による“端末と回線の分離”ということです。携帯電話やスマートフォンの契約者情報を記録したSIMカードについては,これまで端末と固有の組み合わせでしか使用できませんでした。これが今年2015年5月出荷分からSIMロック解除となり,自由な組み合わせで利用することができるようになります。これに向けて,同じく昨年の12月22日,SIMロック解除義務化のための改正ガイドラインが総務省から発表されました。これからは,通信キャリアに縛られない自由な端末の利用が可能となるのです。
 
 世の中の移り変わりは留まるところを知らないという感じでしょうか。技術的な観点から見れば,様々な課題が次々と克服されていくという様は,人間の叡智のダイナミズムを感じるようでもあります。正に,このような変化を続けることこそが,社会の発展と言えるのかもしれません。どのような外的環境となっても,あるいはどのような解決課題が明らかとなっても,それを乗り越えることが,次の世代に対する我々の使命となっているようです。
 
 そして,このように変化する事が当たり前となった状況においては,“将来を見通す”という意識が大事であるように思います。何事も現在見えている状況は,大きな流れの一断面であり,この先も変化し続けていくという捉え方です。現在生じている問題も,全体的な方向性の中で解決策を突き詰めていく事で,次なる展開が広がっていくことは明らかです。技術に関わる我々にとっては,これからの役割を意識する上での特に重要な要素と言えるのではないでしょうか。
 
 私にとっても節目である今年こそは,少々慣らされすぎてしまった日常感覚を打ち破るために,もう一度原点に返って新たな感覚に磨きをかけることが必要なようです。

  そのためにも,先ずは自分自身の将来を見通すことから始めてみることにしたいと思います。
 
| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事