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地域密着の企業『株式会社 綿引無線』代表取締役のBLOG
闇に潜む無限の可能性を求めて!!

 

 2017年(平成29年)も3月となりました。

 

 日の出の時間が早くなってきました。目覚めの際の空の明るさが日に日に増してきています。朝晩の寒さも何となく緩んできたような感じがするこの頃です。猛威を振るったインフルエンザもようやく終息の方向のようです。暦の上でも眠っていた生き物たちがそろそろ活動を始める時期ともなりましたので,先ずは寒さで硬直しきった体を徐々にほぐしていくことが必要です。これからしばらくは春眠に打ち勝つような意思を取り戻すことができるかどうかが勝負所です。

 

 そのような中で正に目の覚めるようなニュースが伝わってきました。先月,NASA(アメリカ航空宇宙局)が地球に似た7つの惑星を発見したとの発表を行いました。大きさは地球とほぼ同じで,一部には海が存在する可能性があるとのことです。我々が子供の頃に盛んにテレビドラマとして放送されていた地球外生命の存在がいよいよ確認されるのでしょうか。当時は,アポロ11号による月面着陸などもあり,未知なるものへのロマンが掻き立てられたものでした。

 

 もっとも今回発見された惑星までの距離が39光年ということですので,例え生命体が存在していたとしても,実際に遭遇できるかは微妙な状況と言えます。あるいは先方が高度な技術文明を築いているとすれば,タキオンエンジンでも使うことでワープしてやってくることがあるのでしょうか。何となく不気味でもありますが,内心期待するところもあるというのが実感と言えます。そして,何よりも我々が不可能と思っている技術が実現できているとすれば,そのメカニズムを先ずは見てみたいというのが一番の強い気持ちというところでしょうか。

 

 一方,我々人類においては,アメリカが1977年に打ち上げたボイジャー1号が太陽系の外側に向かって移動しているところのようです。打ち上げから40年近くが経過して,既に太陽圏を脱出したようですが,現在地までの電波交信にかかる時間が20時間程度のようですので,同じ光速で39年の時間を必要とする今回の惑星までの距離の膨大さが実感されるところです。ここのところダークマターやダークエネルギーなどの宇宙にまつわる話題は尽きないところですので,今後の新たな展開を期待したいものです。

 

 宇宙では気の遠くなるような時間の流れが進んでいますが,一方,地上においては“プレミアムフライデー”が始まりました。報道などでも比較的大きく取り上げられていましたが,どちらかというと景気対策を見込んだ消費拡大の趣旨が強いように思えます。実際の効果の程はこれから見定める必要があるようですが,かくなる上は,消費マインドが前向きになり少しでも景気に良い影響をもたらして欲しいものです。一方仕事の面からは,日常業務における時間短縮の動きは当然目指すべきものであるとしても,重要なのは費やした時間とその成果との兼ね合いであり,毎月とは言わずに一人一人が日々考えて取り組んでいくことこそが重要と言えるのではないでしょうか。

 

 かつて1990年頃にも労働時間短縮に向けた取り組みが声高に叫ばれた時期がありましたが,それ以後我が国における一人当たりの平均年間総実労働時間は減少傾向を続けて,2014年においては1,729時間ということで,海外と比較してもアメリカやイタリアを下回っているようです。(独立行政法人労働政策研究・研修機構)

 一方,時間当たりの労働生産性で見てみると,日本の労働生産性はニュージーランドをやや上回っているものの,アメリカの6割強の水準でしかなく,第一位のルクセンブルクは日本の2.3倍となっているとのことです。(公益財団法人日本生産性本部)

 

 経済活動における環境が激変する状況となり,技術やサービスの面での展開が目まぐるしく変わる中で,限られた時間において成果を一層高めていく為には,働くことに対する根本的な考え方の見直しが必要なようにも感じられます。勿論,肉体的な疲労の程度や,取り組み課題に対して働きがいや面白味を感じられるかという精神衛生的な面での影響も考慮していくことが必要と言えます。

 

 一日の時間は限られており,人生においても体力や気力が充実して頑張れる時間も無限ではない状況ですので,ここは時間の使い方にも工夫が必要と言うことでしょうか。ビジネス書においても時間管理術や集中力を高めることを取り上げたものがよく読まれているようですので,これを課題と考える人達においては様々な試みが行われているということではないでしょうか。

 

 時間の使い方について興味深いのは,将棋におけるプロ棋士が手筋を読む時間についての話で,一つの局面での手筋の可能性は80手程度あるとのことですが,実はそのうちの77手位については直観によって直ぐに捨てているとのことのようです。そして実際には残りの3手程度の中からの選択に大部分の時間を費やしているとのことです。また,このような直観の七割は正しい判断と言えるようです。〔「決断力」:羽生善治著(角川新書 2005年8月)〕

 

 我々の場合には論理的に考え尽くした時間が長い程,的確な判断ができるものと思いがちですが,その道を極めて鍛錬を行っている達人から言わせれば,それはまだまだ入口の段階であり,最終的に行き着く鍛えるべき本質は別のところにあるようです。そういえば,速読や速聴というものについても,左脳から右脳に切り替えるというギアチェンジが必要と言われています。そのように考えてみると,宇宙に負けないぐらいに人間の未知なる可能性が感じられるようです。

 

 次第に明らかになっていく宇宙の謎ですが,我々自身の謎はまだまだ闇に隠されたままのところも多いようです。我々も直感の方が正しいと言えるようになれるのでしょうか。

 

 その可能性を求めて果てしない探究の旅が続いていきます。

| - | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | 昨年の記事